起業は1円からでも出来ると言うが実際どう?
- Mukaeda Shin
- 3月16日
- 読了時間: 4分
1円起業は本当にできる?実際にかかる費用と現実を解説!
「1円で会社が作れる!」という話を聞いたことはありませんか?
確かに、現在の日本では 「資本金1円」 で株式会社や合同会社(LLC)を設立することが可能です。これは2006年に施行された新会社法によるもので、以前は株式会社の設立に最低1,000万円、有限会社には300万円の資本金が必要だった時代と比べると、大幅にハードルが下がりました。
しかし、「1円で会社が作れる=1円で起業できる」というわけではありません。会社を設立するには 法的な手続きにかかる費用 が発生し、さらに会社を維持するための 固定費や運営コスト も必要になります。実際にビジネスを回していくためには、資本金とは別に運転資金を確保することが重要です。
では、具体的にどのような費用が発生し、1円起業を成功させるためにはどのような準備が必要なのでしょうか?
この記事では、1円起業の仕組み、設立時にかかる費用、そして現実的な起業プランについて詳しく解説していきます。

1円起業の仕組みとは?
2006年に施行された新会社法により、以前は 株式会社は1,000万円、有限会社は300万円の資本金が必要 だったのが、 資本金1円でも会社を設立できる ようになりました。
ただし、「1円起業」は会社を登記できるだけで、事業を継続するためには 設立費用や運営コストが発生します。
1円起業の実際の費用
① 会社設立費用(初期費用)
1円で会社を作れるとはいえ、法的な手続きにお金がかかります。
費用項目 | 株式会社 | 合同会社(LLC) |
定款認証(公証役場) | 約50,000円 | 不要 |
登録免許税 | 最低150,000円 | 最低60,000円 |
その他(印鑑作成など) | 約10,000円 | 約10,000円 |
合計 | 約20~25万円 | 約7~8万円 |
特に 合同会社(LLC)の方が設立費用を安く抑えられる ため、コストを重視するならLLCがおすすめです。
② 会社運営にかかる費用
設立後も、以下のような費用がかかります。
法人住民税(赤字でも必須):最低 7万円/年
会計・税務処理(税理士に依頼する場合):年間 10万~30万円
銀行口座の維持費(法人向けサービス利用時)
オフィス費用(自宅兼用も可)
事業に必要な費用(仕入れ・広告費・サーバー代など)
特に法人住民税は、たとえ売上がゼロでも毎年7万円が発生 するので注意が必要です。
現実的で狙いやすいビジネスモデル
1円起業を成功させるためには、初期コストを抑えつつ、素早く収益化できるビジネスモデルを選ぶ ことが重要です。
① フリーランス・コンサル業
Webライター、デザイナー、プログラマー:スキルがあればすぐに仕事を受けられる
マーケティングコンサル、SNS運用代行:企業向けにサービスを提供できる
オンライン講師、コーチング:専門知識を活かして個人向けにサービスを展開
→ ポイント:PCとネット環境があれば始められるため、初期費用がほぼゼロ!
② コンテンツビジネス
ブログ・YouTube運営:広告収益やアフィリエイトで稼ぐ
電子書籍販売:Kindleなどでオリジナル書籍を販売
オンライン講座の販売:Udemyやストアカを活用
→ ポイント:知識や経験をコンテンツに変えることで、低コストで収益化可能!
③ 物販・ECビジネス
ドロップシッピング:在庫を持たずに商品を販売できる
ハンドメイド販売:メルカリやBASEで自作商品を販売
せどり・転売:安く仕入れて高く売る
→ ポイント:仕入れコストを抑えつつ、売れた分だけ仕入れることでリスク管理!
④ サブスク・会員制ビジネス
オンラインサロン運営:特定の分野に興味のある人向けに有料コミュニティを作る
デジタルツールの提供:ノーコードツールやテンプレートを販売
有料メルマガ・会員制サイト運営
→ ポイント:継続課金モデルを作ることで、安定収益が見込める!
結論:1円起業は可能だが、現実は…?
1円で会社を設立することは可能だが、実際には運営コストがかかる
最低でも年間10万円以上の維持費が必要
事業を軌道に乗せるには、結局まとまった資金が必要
個人事業主としてスタートし、利益が出たら法人化するのが現実的
もし「とにかく早く法人を作りたい!」という場合は 合同会社(LLC)での設立 がおすすめです。ただし、コストを抑えながら事業をスタートするなら、まずは 個人事業主として開業し、事業が成長してから法人化 するのが賢い選択でしょう。
「1円起業」の言葉に惑わされず、本当に必要な資金を計算し、しっかり準備して起業を成功させましょう!
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